2014年1月、禰屋町子さんは冤罪により逮捕されました。彼女は、ごく普通の中年女性で事務員の仕事をしています。今年2025年、逮捕からまるまる11年が過ぎましたが、無罪を求めて、彼女は闘い続けています。
禰屋さんは逮捕後428日間も勾留されました。起訴の内容を全て否定したからです。夫にも友人にも合わせてもらえませんでした。検察官が作文した供述書に署名することを拒否したからです。
日本では、犯罪の容疑者は検察が望むだけ長期に勾留されることが一般的に行われており、裁判官たちも、多くの場合こうした人権侵害を許容しています。でも、日本国憲法はこのような人権侵害を明確に禁止しています。(憲法31〜38条)
2017年、岡山地方裁判所の江見裁判長は偏見と予断に満ちた訴訟指揮を行い、禰屋さんに有罪判決を下しましたが、2018年広島高等裁判著はその判決を破棄し、岡山地裁に差し戻しました。
しかし、岡山地裁では5年半の間(大半の期間は倉成裁判長)公判を開きませんでした。検察が有罪を証明する証拠を提出できなかったからです。
ようやく2023年に、差戻審の公判が開始されました。第2回から第5回の公判で、計7人の検察側の証人が証言しました。弁護側の反対尋問で明らかになったのは、広島国税局は禰屋さんを告発しておらず、今でも「参考人」としているということです。
In January 2014, Machiko Neya, a very ordinary middle-aged woman working as an office clerk, was arrested under false accusations of helping tax evasion and violating Certified Public Tax Accountant Act . In 2025, she is still fighting for her acquittal.
After being arrested, she was detained for 428 days because she denied all charges. She was not allowed to meet her husband nor her friends because she refused to sign the confession elaborated by the prosecutors.
In Japan, alleged criminals are likely to be held in custody as long as the prosecutors want and the judges usually allow this human rights abuse. Please be aware that the constitution of Japan clearly forbit this kind of violations. (Articles 31 thru 38)
In 2017, Chief Judge Emi of Okayama District Court gave her a guilty sentence after prejudiced and biased proceedings. In 2018, Hiroshima High Court quashed the sentence and sent the case back to the original court.
However, Okayama District Court did not set the trial date for 5.5 years (most of the period Chief Judge Kuranari was in charge), because the prosecutor office could not present the evidence.
At last in July 2023, the retrial began and 8 witnesses made testimony for the prosecutors. The cross-examinations by the defense revealed that Hiroshima Regional Taxation Bureau has treated Ms Neya as a person of interest, but never accused her with either of the crimes.
NEWS
- 2025.01.28
- 各ページを随時、更新中。作成途中のページも公開することがあります。。
- 2025.01.24
- 次回の岡山地裁要請(第164回)は2月4日の10:30〜の予定です。参加ご希望の方は10分前頃までに、裁判所1階の待合スペースまでおいで下さい。 次々回は20日(木)の予定です。10:30〜 要請文は、最低2部(裁判所と国民救援会・岡山)をご用意下さい。また、10部程度ご用意いただければ、他の参加者にも配布できます。 要請後に、地裁前の歩道で通行中の皆さんへの訴えを行っています。そちらも奮ってご参加下さい。
- 2025.01.24
- 署名が、もう少しで35万筆です。 この署名は裁判長に対して、迅速で公正公平な裁判を行うことを要請するものです。 次の目標は50万筆です。 署名 347,344筆(2025年1月24日現在) 団体署名 844筆(2024年11月21日現在) 要請ハガキ 19,324枚(2024年12月末現在) 岡山地検への署名(団体署名のみ。個人情報を悪用される恐れがあるため、個人署名は行っていないとのこと。) 2,070団体(2024年12月末現在)
- 2025.01.10
- 4月にそれまで禰屋裁判を担当していた丹崎検事が異動し、担当検事が代わりました。 検察側の証人尋問は既に終了しているというのに、この検事は新たな証拠だと言って、領収書の耳などを申請しています。何を今更という感がありますが、これはできるだけ裁判を引き伸ばしたいという考えなのでしょうか。それとも、何が何でも禰屋さんを有罪にしようという執念なのでしょうか。
- 2025.01.10
- ハガキキャンペーン実施中です。 裁判長に弁護団申請の証人・証拠を認めるよう求めるものです。 特に、学者の意見書を採用を要請しています。 要請ハガキは倉敷民商から入手できます。
- 2024.03.26
- ★3月26日第5回公判が行われました。
- 2023.12.18
- 署名が30万筆を突破!!
- 2023.05.13
- 4月から裁判長が変わりました。新しい裁判長は本村暁宏さんです。担当検事も変わりました。 新しい署名用紙を作りました。倉敷民商事務局までご連絡揖ください。
- 2022.11.23
- ホームページが公開されました。
★ 3・13重税反対統一行動への禰屋町子さんからのメッセージ
倉敷民商弾圧事件 御礼とご支援のお願い
3・13重税反対統一行動参加者のみなさん
日頃より倉敷民商弾圧事件へご支援をいただき、ありがとうございます。
私は、この事件の被告人とされ、無罪を求めてたたかっている禰屋町子です。2014年1月21日に逮捕され、人権が守られず、私は428日間も拘置所での勾留生活を強いられました。一審は有罪でしたが、二審で有罪が破棄され、地裁に差し戻されました。事件から10年が過ぎましたが、未だに「被告人」です。
昨年7月4日に差戻審が始まりました。10月25日、11月29日、12月20日の公判は、検察側の証人でした。そこで当時捜索にあたった査察官らが証言しました。査察官は、脱税をしたとされる建設会社(本犯)ではパソコンは押収しませんでした。確定申告のサポートをしただけの倉敷民商では全部のパソコンを押収、さらに事件とは関係の無い民商の資料を多数押収しました。また、査察官は捜索時、建設会社では「会社へは自由に出入り」させていましたが、なぜか倉敷民商では出入りを禁止し、12時間も事務局員を拘束しました。私たちが当初より訴えていたとおり、この事件は民商に対する弾圧が狙いだったのです。
検察官は4人の査察官に証言させましたが、有罪立証には失敗しました。そこで、突然、1月31日に予定されていた木嶋査察官(査察官の報告書をまとめた責任者)への主尋問の時間を15分から180分に延長したいと言って来ました。木嶋査察官に、脱税のストーリーを話させようとの狙いです。弁護団はこれに厳しく反対し、公判は延期になりました。*1
弁護団の奮闘に加え、全国から裁判所に緊急団体署名855団体、要請ハガキ1万2261通(累計)、署名30万6937人(累計)を提出しました。その結果、裁判所は、検察官が求めていた木嶋査察官への180分の主尋問は認めず、当初予定の15分としました。これは、運動の大きな成果です。
そして、木嶋査察官の証人尋問が3月26日(火)午後1時30分〜4時30分、岡山地裁100号法廷で行われることが決まりました。この尋問は、裁判の大きな山場です。ぜひ全国の皆さんの傍聴参加をお願いします。
政府は、中小業者に対して「インボイス制度」「税務相談停止命令制度」など徴税強化を強めています。一方で、自民党の「裏金」は追求しません。私は「伝え続ければ必ず届く」と思います。支援して下さる皆様、裁判で奮闘して下さっている弁護団、そして家族が、私を支えてくれています。
裁判所は「弁護団・被告人の求める証拠・証人を認め公正・公平な裁判」を要請しています。有罪判決を出した一審の江見裁判長はアンフェアな裁判をしました。そうさせないために、今やっていることが未来につながると信じて頑張ります。
私は無実です。いっそうのご支援をよろしくご協力お願いします。
2024年3月13日
倉敷民商弾圧事件 禰屋町子
註)*1 一審の江見裁判長が木嶋査察官のまとめた報告書を専門家による鑑定書として証拠採用したことが、控訴審において、刑事訴訟法等に違反すると判断され、一審の有罪判決を破棄する大きな理由になりました。また、控訴審判決後の三者協議においても再三にわたり問題になり、最終的に前任の倉成裁判長が、木嶋査察官報告書は差戻審においては証拠として採用しないと言明しました。
★署名およびハガキキャンペーンを続行中
月に2回の割合で行われている岡山地裁への要請にもご参加下さい。
遠方で参加は難しいけれど、是非とも裁判長に一言伝えたいとご希望の方は、倉敷民商事務局(086−426−1578)もしくは、最寄りの民商事務局にご相談下さい。
★第5回公判日が決まりました

★第5回公判が中止、延期になりました

★第2回公判では検察側の証人尋問が行われました
朝の通勤ラッシュ時間にぶつかっていたために、8時50分締め切りの傍聴整理券の配布に間に合わない人も多かったようです。また、高速道路の事故で予定時間に到着できなかった人もありました。
傍聴できなかった人たちは、隣接の弁護士会館において弁護先生先生から事件と裁判の経過について説明を聞きました。
公判は、検察側の証人2人が証言しました。
詳しくは差戻審公判のページを読んで下さい。
★差し戻し審第1回公判が始まりました
10:30から昼休みをはさんで16:30までの予定で開かれた公判では、まず、弁護団からの意見が、弁護団長清水弁護士から表明されました。
全文を掲載します。
第2回公判は10月25日午前10時〜12時の予定です。
傍聴席を埋め尽くしましょう!!
皆さんのご協力をお願いします。